喜寿祝いをはじめ長寿祝いは、堅苦しいお祝いにする必要はありません。
お子さんやお孫さんが気持ちを込めて、自由にお祝いしてあげるだけでも十分です。
ただ身近で親しい間柄であっても、必要最低限のマナーは守りましょう。
喜寿祝いの贈り物マナー
平均寿命が延びゆく現代では77歳の喜寿でも、まだまだ元気な方は少なくありません。
中には歳を重ねることで、どんどんお年寄り扱いされていくことを快く思っていない方もいます。
そんな方には歳を過剰に感じさせてしまう贈り物は、避けたほうが無難です。
たとえば歳をとって生活が不便だからと思い、まだまだ自分の足で元気に歩けるのに杖をプレゼントしたり。
老いを感じさせる贈り物は、不快に思われかねません。
生活を補助するアイテムは、必要とされている方に限定しましょう。
本人の趣向に合わない無理な贈り物もしない。
喜寿祝いで旅行をプレゼントされる方もいますが、本人が旅行に行きがらないこともありますし、健康的に遠出が難しい方もいます。
サプライズでプレゼントしたがために、本人の行きたい場所とは異なってしまうこともあるでしょう。
「喜ぶだろう」という送り手の一方的な判断だけで、贈り物を決めてしまうと失敗しかねません。
ご祝儀袋の基本的マナーも忘れずに
喜寿祝いのご祝儀袋も、マナーをちゃんと守りましょう。
身近な存在でも、そうした礼儀作法を忘れてはダメ。
熨斗(のし)はつけ、水引は紅白、金銀の蝶結びとしましょう。
表書きには、「祝喜寿」「喜寿御祝」などとして、下段には贈り主である自分や家族の名前を書き記します。
喜寿のご祝儀をたくさんもらうと、贈られる側は誰からか分からなくなってしまいますから。
喜寿祝いのマナーは、あくまでも常識的なことと、相手を想う気持ちさえあれば、間違いを犯すようなことはまずないはずです。
ただし親しい間柄だからこそ、つい忘れてしまうこともあります。
ですのでプレゼントを選んだり、ご祝儀袋を用意するときは改めてマナーを思い出して、今一度確認してくださいね。